■人と接するのが好きなだけではダメ?
看護師に向いているのは、どういう人だと思いますか?基本的なところで大切なのは、人と接するのが好きということです。看護師が対象とするのは患者さんなので、人と関わるのが嫌いな方に向いている仕事とは言えないでしょうね。看護師同士や他職種との連携も大切なので、人と接することが好きというのは重要だと考えられます。
しかし、それだけでできる仕事かといえば、そうではありません。他に必要となるのは看護スキルやコミュニケーション能力です。看護することが仕事なので、もちろんそのスキルがなければいけませんね。看護師は一人で働くわけではないため、周囲とチームワークを取れることも大切です。新人看護師には一人で判断できないことも多いため、コミュニケーション能力というのはけっこう大切なものです。嫌味なく、うまく周囲と馴染める人は得ですね。
看護スキルは勉強と努力で手に入れられるとして、コミュニケーション能力はどうしたら身に付くのでしょうか。人と接するのが好きであれば、きっと大丈夫だとは思います。それでも自信がない方は、常に笑顔でしかも謙虚な姿勢でいることが大切です。そういった人はきっと周囲と上手く付き合えるでしょう。
■心身共に健康でなくては務まらない
先に看護師に向いている人に必要なスキルについてお話しました。しかし、それ以外にも看護師に向いている人の条件があります。それは強い体力と精神力です。看護師という仕事は色々な面でとてもハードなので、心身ともに健康であることが求められます。
特に新人時代は仕事に慣れることが大切なため、とても大変です。少し時間があっても、のんびり過ごす時間は取りにくいはず。しかも、忙しい日は座ってカルテ整理をする暇もなく、休憩すら取れないこともあるようです。さらに、多くの病棟看護師は交代制で夜勤をこなしています。どうしても生活リズムを崩しがちになるので、体力は必須と言っていいでしょう。
また、人との関わりが強い看護師には精神力も大切です。命に関わる責任の重さに耐え、患者さんには常に笑顔で接するという、ある意味器用に仕事をこなしていくことになります。看護師として働いていると、患者さんが元気になって退院するなど嬉しいこともありますが、患者さんが亡くなったり、先輩に叱られたりと悲しいこともあります。そういった出来事に一喜一憂しすぎない心が大切ですね。