■理想と現実ってこんなにも違うもの?
悩んでいる看護師からよく聞く言葉は「思っていたのと違う」ということ。看護学校に入学した頃の看護師のイメージは、まさしく『白衣の天使』だったのではないでしょうか。それから看護師の仕事や医療について学んだり、実習で現場に入ってみると、そのイメージとは異なる現実に気を引き締めたことでしょう。看護師となってからは、やはり実際に働いてみないと分からないさまざまな場面に直面し、多くの悩みが出てきているようです。
就職活動中は看護師の重要性にやる気を抱いて、自分のやりたい看護ができる病院を探したことと思います。患者さんとの触れ合い、看護師のやりがいや苦悩など、テレビドラマで描かれることもありますよね。それらのイメージを理想として持っていた新人看護師さんも多いようです。しかし、せっかく入職した病院とはいえ、やはり理想と現実は違うもの。そのギャップに耐え切れず、ストレスを抱えて「看護師を辞めたい」と悩む方がたくさんいます。
理想はあくまでも理想。現実の中で自分ができることは何なのか、どうしてもできないときはどうやって自分を守るのか、しっかり現実を見つめて対処を考えましょうね。
■現役の看護師はどんな悩みを抱えているの?
希望を胸に病院で働き始めたものの、実際にはさまざまな悩みを抱えている新人看護師。ついには「辞めたい」と考えるようになる方も多いのが現状です。では、現役の看護師はどのようなことで悩んでいるのでしょうか?
具体的には後のページで述べていきますが、新人看護師の悩みとなるのは、責任の重さや人間関係に関することがほとんど。人の命に関わる仕事なのでちょっとしたミスでも大事に至ることがある、職場の人間関係だけでなく患者さんとの関係も大きく仕事に影響するなど、看護師特有の悩みが多くなっています。
悩んでストレスを抱えている新人看護師さんに伝えたいことは、「あなただけでありませんよ」ということです。もしかしたら、職場で相談できる人がおらず、一人で抱え込んでいる方がいるかもしれません。でも、同じように悩んでいる人は他にもいます。バリバリ仕事をこなす先輩も、新人時代はきっとすべてがスムーズには進まなかったはずです。悩みやストレスを解消する方法はきっとあるので、安心してください。