■人手不足でプレッシャーに押しつぶされそう
新人看護師の中には、夜も眠れないほど悩んでいるという方もいます。その理由の一つが、「プレッシャーに押しつぶされそう」ということ。
「7対1の看護基準で余裕があるから、新人の指導を丁寧にしています」という病院も、もちろんあるでしょう。しかし大半は、ある程度の指導の後は、受け持ちの患者さんを任されることになっています。新人とはいえ、資格を有している者としてそれ相応の看護を提供することが求められます。でも新人で経験が少ないのは事実なので、どのような対応をすればいいか分からない場面が必ず出てきます。周囲に聞きたくても、人手が足りていないことから、どの看護師も自分の仕事で精一杯。イライラしている先輩から「それくらいのことも分からないの?」と、嫌味すら言われることがあるようです。
困った時に質問できないという状況は、新人看護師にとって大きなプレッシャーとなります。毎日不安な気持ちでは、仕事を続けられないと思うのは当然です。仕事に慣れるのが一番の解決策でしょうが、プレッシャーに負ける前に、まずは時間を見つけて上司に相談してみることが大切です。休憩中や勤務後などを見計らってはどうでしょうか?
■人の死に直面するのが辛い
看護師は人の命に関わる仕事だと理解していたものの、現実の重さに押し潰されそうになる方もいます。看護師であれば、人の死に直面することは少なからずあるでしょう。実際に経験すると死を身近なものとして実感し、それが看護師という仕事へのプレッシャーになるようです。特に、新人看護師という経験の浅い時期であれば、なおさら重い出来事として捉えてしまうのでしょうね。
人の死というのは、とても辛いものです。自分の身近な人でなくても、関わった患者さんが亡くなったのであれば辛いでしょう。仕事上、一つの出来事にずっと囚われているのは望ましいものではなく、他の患者さんの看護に影響を及ぼすかもしれません。また、人の死を仕事上の出来事として簡単に扱うことに慣れてしまうのが嫌だ、という悩みもあるようです。
病院で患者さんが亡くなった後、エンゼルケアをするのは看護師です。丁寧に処置をすることで患者さんを見送るという大切な仕事ですね。看護師の仕事に誇りを持てる場面だと思います。それでも、どうしても人の死に関わるのが耐えられないというのであれば、転職を考えてみるのもいいでしょう。